5月26日(日)[東京]渋谷WWW nano.RIPEワンマン「ココカラ ミンナガ ミエルヨ」

5/26に、nano.RIPEのツアーファイナルに行ってきました。だいぶ遅いレポ。


1月の「アンガとナノライプのしくみ」以来4カ月ぶり、今年2回目ののnano.RIPE(ぅ・ω・)ぅ
なお、KOTOKOさんのライブは今年0回(


いきなり残念な話だけど、今回は心も体も準備不足でした。
過去6回の参加の中で、モチベーションは後ろから数えて2番目。インフルエンザ謹慎明けで体調不良だった2012年3月の「ゆきのせい」ツアーよりもちょっといいくらいの状態でした。


思えば去年が調子よすぎたんですよね(ぅ・ω・)ぅ


2012年は、nano.RIPEをどんどん好きになれた1年でした。
1月から始まったニコ生「nama.RIPE」によって、曲だけじゃなくnano.RIPEという「バンド」の人となりに触れる機会が毎月ありましたし、初めての東京ライブで宇都宮では感じられなかったnano.RIPEのライブの真骨頂を知ることもありました。


nano.RIPEの進化をひしひしと感じたセカンドアルバム「プラスとマイナスのしくみ」は、「革命が起きた!」と言っていいくらいに、大好きなアルバムになりました。


そして、何よりも、「2012年後半のきみこさんの喉の手術⇒その復活祭の仙台ライブ」という一連の「物語」に明らかに酔わされていました。
俺に仙台まで足を運ぶ決意をさせたあの「物語」のピーク、忘れもしない「アナザーワールド」仙台公演。
あのライブ間と、体中に充実感と生きるエネルギーを漲らせながら歩いた仙台パークスクエアからの帰り路は、大げさではなくnano.RIPEが世界で一番大好きだと感じた瞬間でした。



しかし、悲しいかな、いい時を持続させるのは難しいです。
その「物語」が1/19「アンガとナノライプのしくみ」を以て終焉を迎えると、その後のモチベーションは下降線でした。



その後は毎月楽しみにしていたナマライプが終了したことでnano.RIPEに触れる機会は激減し(つくづくあのニコ生は影響あった)、それをなぞるようにnano.RIPEの曲を聴く回数も去年の冬よりも格段に減少してしまってました。


サンカクep」も予約していなくてライブ近くにituneで慌てて購入して間に合わせたり、体調面も体幹トレが不十分だったりまたストレス性の腸炎を発症したりと・・・・・・・明らかに準備不足でしたね。



そんなこんな去年の仙台と比べると天地の差がある状態で渋谷WWWへ(ぅ・ω・)ぅ
たどり着いた時点で疲労がやばい(笑)

「ココカラ ミンナガ ミエルヨ」
スターチャート
うつくしい世界
夢路
セラトナ
月花
絵空事
かえりみち
ページの中で
パトリシア
ツマビクヒトリ
ナンバーゼロ
フラッシュキーパー
面影ワープ
ノクチルカ
サクゴエ
リアルワールド
もしもの話
世界点
影踏み

アンコール:
グッバイ
架空線

Wアンコール:
ハナノイロ


新曲、人気シングル、1st&2ndアルバム・・・現在考えられる中で、恐らく最高のnano.RIPEのセットリスト。
(個人的には「ぼくなりのおとぎ話」もほしかったが・・・)


nano.RIPE最高のシングル「サンカクEP」のお披露目会、定番の「ノクチルカ」のコールアンドレスポンス、「リアルワールド」のタオル回し、歌わずにはいられないくらい大好きな「パトリシア」と「架空線」のコーラス、「世界点」・「ハナノイロ」のみんなでの大合唱。


たった22曲しかなかったんだっけ? もっと長い時間、いっぱい楽しんでいたような気がしました。



それにしても、東京は他の会場に比べてモッシュが段違いにキツすぎぅ;^ ^)ぅ 翌日上半身全体が鞭打ちのようになってしまいました。。。
前列の男性の尻にキャンタマを打ちつけた去年の7月もだったけど、東京は序盤モッシュに耐えるのに精一杯になってライブを存分に楽しめない・・・。大好きな「うつくしい世界」であんなに動けなかったのは初めて。


今回もモッシュになれてからエンジンがかかるのがだいたい「パトリシア」くらいからでした。
当時とのモチベーションの違いもあれ、仙台や千葉は前列でも最初から最高に楽しめたんだけどなぁ。今後は、東京のライブはもうちょっとおとなしいとこでみることになるかもしれません。



愚痴ばかりになってしまったけど、nano.RIPEの4人は何も悪くないし(笑)、ライブそれ自体はとても楽しかった。
・・・ただ、できれば去年の12月の状態でこのライブに臨みたかった。



ライブには心身ともに自分のいい状態をつくるのが一番大事。
ごめんよ、nano.RIPE。次は必ずもっといい状態で参加するからね。




追記:
ライブの前に焼き肉くってくるのはやめれ。あと、ハゲのおっさんの頭皮から動物園の匂いがして吐きそうになった。
モッシュよりも臭いが我慢できないかもしれない。

人と関わる

緊張する。何を話せばいいのか? 変なしゃべり方をしていないか? ちゃんと相手と会話できているか? 自分の知識は十分か?


不安はいっぱいある。




でも、リターンもいっぱいある。


その人に会うことでしか得られないものがある。



人にはひとりひとりその人にしかない世界がある。
その人に出会うことは、その人の世界に触れること。つまり、自分の知らない世界・視野に触ること。



俺が、本屋にいくときもこんな感じ。新しい出会い、新しい世界を探しに行くために、俺は本屋に行く。
でも、向こうからの語りかけが本よりストレートな分、本を書店に選びに行くよりも人に会うことは少しエキサイティング。



「よろしくお願いします!

こんな俺だけど、あなたから色々学ばせてください!」


どれだけそういう謙虚な姿勢で、人と話せているだろうか?



下手に自分を良く見せようとしていないか。変な言い訳をしていないか。


大事な機会を、そんなつまらないことでふいにしてしまうのは損だ。



だから、人と会うときはちょっと変に思われても、謙虚で、いろいろなものを吸収したい。


あと、もうちょっと雑談がうまくなりたい(笑)


・・・


・・・



一昨日初めて出会った人と今度また逢うことになった。
明日は去年出会った人たちにま会う。
明後日は初めて会う人達に会う。



ちょっと自分の関係が広がりそうな、この夏。



1ヵ月後、2ヶ月後、いろいろ学ばせてもらった俺はどうなっているだろう?
俺と関わって下さった人はどうしているだろう?


いい未来を、いい状態を、常に想像していたい。



・・・P.S.なんだあほな詩人みたいなこの日記・・・。

名探偵コナン「絶海の探偵(プライベート・アイ)」

解説
人気アニメ「名探偵コナン」の劇場版第17作。日本を揺るがす国家機密をめぐり、海上自衛隊イージス艦に潜入したスパイとコナンが繰り広げる攻防を描く。京都・舞鶴港沖でイージス艦の貴重な体験航海に参加していたコナンや蘭、小五郎ら。しかし、突如として周囲にごう音が響き、ほどなくして左腕が失われた自衛隊員の死体が発見される。現場にいくつかの不審点を見出したコナンは早速捜査に乗り出し、艦内に某国のスパイが潜入していることが判明する。謎の女性自衛官・藤井七海役で女優の柴咲コウがゲスト声優出演。(「映画.com」より)

【良かった点】
●コナンがありえない超人ぶりを発揮していなかった←妹はそれが不満だったらしい
●コナンの映画にありがちな「動機の割に犯罪のスケールがでかすぎる」というのがなかった
柴崎コウがうまかった。でも眉毛は違和感。
遠藤保仁がでていなかった


去年に比べればよかったです(ぅ・ω・)ぅ


・・・ただ、コナンでこうは書きたくないけど、ちょっときなくさい作品。


某国のスパイがイージス艦の情報を盗み出そうと画策しており、それによって日本の国防が危機に晒される」(しかも内部からスパイに情報を漏らす「売国奴」を伴って)


ぶっとんだ話ではなく、現実にありそうな話。しかも、今ホットな国防に関する話。


この国の政府は戦後一番右傾化していると言っても過言ではない自民党(首相は“ひげを生やせばヒトラー”の安倍)で、参議院選挙の争点に護憲・改憲があがり、中国では反日デモ&日本国内でも在特会を始めとした排外デモが起き、ちょっと西の方を見てみれば尖閣竹島問題がある。


ナショナリズム的にいろいろ敏感なこんな時期に、よくこんな映画上映したなと思って、少し嫌だった(制作はもっと前だし、偶然放映時期が被っただけなのかもしれないけど・・・)



ガッキーのドラマといい、自衛隊に親近感を持たせる狙いがあるのかな?と勘繰ってしまう。
いつかしんぶん赤旗が、日本原子力文化振興財団の「世論対策マニュアル」」を取り上げたことがあった(※)けど、それよろしく「子どもにも大人にも人気のアニメを使って、イージス艦のすごさを見せながら自衛隊を宣伝しよう」なんて意図も・・・。


・・・なんてのは下衆の勘繰りか(笑)


どうでもいいけど、海に落ちた蘭ちゃんをみんなで一生懸命探すシーンは、「(蘭ちゃんと同じ女子高生の)うちの妹が海におっこっちゃたら。。。」なんて思ってちょっと泣きそうになりましたけど、2年前に雪崩の飲まれたコナンをみんなで一生懸命探すシーン使いまわしだと気づいたら一気に冷めました(
監督も同じ人でした(





P.S.勇気くんのお父さんのことなんてさっぱり忘れてました(


原発推進へ国民分断、メディア懐柔 これが世論対策マニュアルしんぶん赤旗

「カラマーゾフの兄弟」第10話(ぅ・ω・)ぅ

ついに真犯人が判明


・・・というか原作を知っている人ならだれでもわかってたと思うしこのブログで何度も言及したけど、犯人は末松でしたね。


今回、残り15分弱の緊張感はやばいです。


【満と加奈子】
正式に別れを告げにきた加奈子。
今まで思っていたことを吐露し合う二人。こんな事態になってようやく本音で話せるようになったようです。
さらに加奈子と勲とくっつくように暗にうながす満。


これで満・勲・加奈子間の恋愛模様もなんだか解決です。


ところで、ドアの向こうで聴いている警官は恥ずかしくて仕方ないと思います




【兄・満】
満はあの事件の日、文蔵を殴るつもりはなかったが、文蔵に「留美と結婚するか。さびしい女ほど使い勝手がいいからな」と言われてキレてしまったと勲に伝えます。


留美を詩織のように文蔵に利用されたくなかった・・・としたら、実は3兄弟の中で満だけが文蔵が詩織にしていたことを知っていたことになります。
これは意外な事実です。そのことを勲と涼に話さなかったのは、満なりの気づかいだったのでしょうか。



【暴かれる真犯人】
●母親「リサ」
もう誰から名前をもじられてるか一目瞭然な末松の母親「リサ」。


何かの間違いから文蔵の子どもを身ごもってしまい、文蔵に金を要求するも聞いてくれる相手ではな、リサは無下に棄てられます。
これを見た詩織は、「お腹の子供に罪はないでしょう」とリサとお腹の子の命を救います。
リサはその後すぐになくなってしまい、その子は施設に預けられることとなったそうな。



●名探偵・涼
・・・そんな話を詩織の墓参りに来ていた丸谷から聞き出すと、涼はその子どもの行方を探し回り始めます。
勲が「全てが終わってから一緒に探そう」というにも関わらず、自分ひとりで探しに出ます。「既にその人物が犯人ではないか」という考えがあったのでしょうか。


その子どもの生まれた病院、預けられた施設をあたり、ついに中学生までその子と一緒の施設にいたという男性にたどり着きます。
多分これに要した時間は3日くらいです。早すぎ(笑)


子どもの名前は「ササキ ジュンヤ」というそうです。


男性いわく、その子がいつも言っていた言葉は、「自分を捨てた親を恨んでる」。
男性の持っていた写真に写っていた「ササキ ジュンヤ」こそ、学生服姿に若干の無理のある末松その人でした。(「末松」は偽名なのか…)



●入江ちゃんポーン
末松の写真を手に警察署へ向かう涼。
お前そんなに急いでるなら徒歩で行くなよ!タクシー使えよ!あの屋敷今修羅場なんだよ!


写真を見た入江ちゃんは、血相を変えて黒澤邸に急行。
入江といつも行動を共にしている刑事に「宮島」という誰がモデルなのかイマイチわからない名前があったというどーでもいい情報がおまけについてきました。


てゆーかお前ら3人揃ってとろとろ歩いていないで走ってください。マジでお願いします。あの屋敷今修羅場なんです



●電話
満が書いたノートに、「あの晩久留美が黒澤邸に来ると聴いたので」という記述をみつける勲。
しかし、先日、勲は久留美本人から「あの晩は何もすることがなかったから…」と聴いています。


ふたりの供述の「ほこ×たて」を見つけた勲。


誰がそんなことを満に!?


そりゃあの人でしょうと。


自宅目指して駆けだす満。今回は急いでいても自分の足以外の移動手段を使わない奴ばっかりです。
BGMの22-20s「devil in me」が雰囲気にマッチしててものすごくかっこいいです。



●真犯人・末松
家に駆けつけた勲にロシアンティーを淹れる末松。
さくらんぼのジャムが手に入った」で大喜びしてしまいました(


紅茶を入れながら勲に満から受けた電話のことを聞かれているときの微笑が絶妙に怖いです。


ここで、末松が勲に語っているか、末松自身の頭の中なのかわからないですが、回想シーン。
リサが「ササキジュンヤ」こと末松の母親なのは前述のとおりです。
リサの残した手帳を元に自分の父である黒澤文蔵にたどり着き、黒澤邸を訪ねてきてきた中学生時代の末松(このとき勲と涼を見て、自分に兄弟がいることを知ったようです)。


末松は自分が文蔵の息子であることを告げますが、文蔵は歯牙にもかけず小銭を投げつけてその場を去ります。母親同様のひどい扱われ用です。
このときでしょう、末松が文蔵に殺意を抱いたのは。そして、末松は料理人となって黒澤家に入りこむ計画を立てたのでしょうね。



文蔵はこのことを覚えていないで末松を雇ったのかというと、あの文蔵のことですから出来事は覚えていても顔は覚えていなかったでしょう。帽子のせいで顔も見にくかったでしょうし。


「僕にだけは聞こえていたんですよ・・・あなたの心の叫びが……。全て、あなたのためにやったんです…! 勲兄さん・・・」

は、ちょっとあの駄作漫画「漫画で読む カラマーゾフの兄弟」を思い出してしまいました(ぅ;^ ^)ぅ



末松の動機は、やはり自分の出生に対する恨みを持っていたこと。
そして、自分の尊敬する勲が、自分同様文蔵に底知れない殺意を持っており、それを小説にしたためていたことを知ったからでしょう。勲を尊敬するようになったのが先か、殺意を知ったために尊敬するようになったのかの順番はわかりませんが。
ともかく、勲が「穢れた血はこの手で断ち切らなければならない。それが私の宿命」など書いていたことが、末松が勲になり替わって文蔵を殺すことの後押しをしたのは間違いありません。



【次回予告】
ついに最終回。
入江と涼が駆け付けた時には、勲が発狂し、末松が自殺しているというシナリオが最悪だなとは思いましたが、次回予告を見る限りその心配はなさそうです。


ただ、連行されたはいいが留置所で自殺されてしまったときが最悪です。
もう末松からの自供がひきだせない以上、末松がやったという物的証拠がなく裁判での末松が犯人であることを立証するのは難しそうです。
勲だけが末松の自白を聞いているのはですが、やはりその自白があったことを立証するものはありません(弁護人と証人が同一の人物と言うのはあり得るかな・・・?)


やはりこのまま満は有罪になってしまいそうです。


予告で勲が「検察を止められなかった」と嘆いていましたが、これは末松の自殺のせいで末松から何も引き出せなかったからではないでしょうか。



一方、末松が自殺しなかった場合、満の裁判の結果は、「文蔵殺しについては無罪、小栗への傷害については有罪となるが、故意ではなかったため執行猶予付きの」となるのではないかと思います。


末松への救いですが、これはまず末松の殺意について勲が共感を覚えていることと、・・・あと、涼がまたちょっと頑張ってくれる気がします。



ドラマ「カラマーゾフの兄弟」どんな結末が待っているのでしょうか。




追記:撮りためてたこのドラマ、この10話だけ間違えて消しちゃって泣きそう(((

「カラマーゾフの兄弟」第9話(ぅ・ω・)ぅ

ついに反撃開始。


【涼・獅子奮迅の活躍】
●涼と小栗
満を救うために奔走する涼。
兄の無実を晴らすためとはいえ、自分の父親に殺意を抱いていた人間を探して回るというのは、ちょっとすごいです。


そんな涼を小栗はいろいろとたしなめます。涼にはちょっと強気な小栗です(笑)
小栗が涼にいう「仕事の上で文蔵を恨む人間はいるが、同時に文蔵がいるから生活できているという事実がある。殺しても得をする人間はいない」というのが、勲が以前に涼にいった「弱い者は強い者にすがって弱い立場を利用して生きている。これが現実だ」を想起させます。


再び「現実」を突き付けられた涼ですが、
苦しい時に支え合うことができないなら、兄弟に生まれた意味がないじゃないですか
と反撃。
自分の信じる「理想」を元に満を救う決意の強さを示します。
うちの妹と弟ははたしてそんなことを言ってくれるだろうか(笑)


直後に末松の顔がアップされるのが意味深だったりしますが(笑)



●涼と久留美
涼が話を聴きにいったのは久留美。涼は満を陥れた久留美を批難するどころか、


あなたは兄の気持ちに寄りそおうとしてくれた。僕にあなたを批難する理由はない


と、めちゃくちゃいいやつすぎて逆に殴りたくなるようなセリフを言って、久留美をちょっと呆れさせます(笑)
原作でもそうですが、なぜあの親父からこんなに立派な(?)3兄弟が生まれたのか久留美でなくても不思議に思うところです。ですが、このむしろこの親父に愛されずにある程度離れたとこにいたからこそのこの3兄弟なのかもしれません。


ところで、久留美が町から逃げようとした満についていこうとした理由についてですが、我がまま娘・加奈子が問いただしたところ、
わからない。ただ、満にはいつもつらい時でも希望を捨ててないまっすぐさがあったのに、あのときは希望の欠片もない無いかんじでほおっておけなかった
と答えます。

留美は、同じように絶望の中を生きる自分を、そのときの満の中に観たのかもしれません。




●涼と勲・その1
留美から「満さんが守りたかったのはあなたたちだったのね」という言葉を聴き、「やはり満が人殺しをするはずがない」と勲に報告する涼。

勲兄さんを怖いと思うこともあったが、自分のなかにもそういった部分があることに気付いた。人間だれもが持って当然の感情だと。問題は、それを実行するかしないかなんじゃないか。
血が繋がっているからじゃない、一緒に過ごした時間が教えてくれるんだ
どんなことでも糧にできるのが人間の心の強さだと、尊敬する先生が教えてくれた


よかったよかった、1話限りで死んでしまった園田教授の教えはしっかり涼の中に生きていました。
涼は以前よりも強くなったのかもしれません。




【勲と黒澤の血】
●文蔵、夢にまで出現
父親の声の幻聴が聞こえたとおもったら、夢にまで文蔵の姿を見てしまい、すっかり参ってしまった勲。


人を思い通りに支配したかったんだろう?
女だって興味のない振りをして本当は手を出したくて仕方無かったんだろ?
金も権力もほしくてほしくて仕方なかったんだろ?
あきらめろ!おまえものぞんでいるんだろ? 俺がお前の中で生き続けることを!


ついでに唇にちゅーまでぶちこみます。
あの親父、死んでもこの濃さです。これは勲じゃなくても発狂します。


あなたはたいそうお金が好きでいらっしゃるし、そのことはよく存じ上げていますよ。名誉もお好きですよ。たいそう誇りが高くていらっしゃいますからね。美しい女性ときたらこれはもう好きを通り越していらっしゃる…あなたはフョードルさまに、お子さんのうちじゃ一番似ておいでですよ、気性がまるでそっくりなんですから

とイワンをいびるスメルジャコフの台詞がモデルになっていることは間違いないでしょうが、このドラマでは、この台詞は先週の満と今週の親父を通して勲を苛みます。


この夢の中の文蔵は、元のモデルはイワンの観る悪魔ですが、フョードルとスメルジャコフの要素も加わって、何が何やらだいぶカオスです。






●涼と勲・その2
うなされる自分を起こしにきた涼を文蔵と勘違いし、おそれおののく勲。


逃げても無駄だ。一生親父に支配されるしかないんだ
俺の中がけがれたものでいっぱいだから親父に魂をのっとられても仕方ないんだ・・・!


だいぶ夢の中の親父にやられてます。
そんな勲に、

兄さんに流れているのは、父さんの血だけじゃない!母さんから受け継いだものだってある!
兄さんは何も悪いことをしてない!
「父さんを殺したのは、あなたじゃない!あなたじゃない!」


と声をかけてはげまします。勲、ちょっと眼がうるんでるようにも見えます。


夜空に詩織と3兄弟とで、北極星をみあげた想い出を思い出し、勲も復活です。




【反撃開始】
●涼から勲へ、勲から満へ
入江に変なそそのかされ方をしていたせいか、いつのまにか文蔵殺害を認める供述をしていたらしい満。


満は過去に「同じ血を分けた子どもたちなのになぜ愛せないんだ?」と文蔵に聴いたときに「なぜ子供だからって愛さなくちゃいけないんだ?」と心底不思議そうに言われたそうです。
それによって「親父の子供に生まれたことをあきらめなきゃいけない」と悟った満。


こちらもまた諦念でいっぱいです。
そんな満に「このまま親父に縛られて生きていくのか?」と問う勲。


先日まで黒澤の血に屈服させられそうになっていた勲ですが、ここでは満に希望を与える役に回ります。
涼が勲に与えたものを、今度は勲が満に与えます。


兄さんのためだけじゃなく俺自身がやらなきゃいけない。親父に打ち勝つために



勲、入江のうざい絡みも軽くかわし、いよいよ3兄弟の反撃が始まります。




【次回予告】
ついに真犯人・末松がその本性を現します。


原作では、フョードルとリザヴェータ・スメルジャーシチャヤの間に生まれた(とされる)スメルジャコフ。
それをモチーフにした男であり、父親殺しの真犯人である末松が生まれたルーツが明らかになりますv。



次回予告で文蔵に30万円を要求していたあの女性が、末松の母親なのでしょう。
末松をうっかり身ごもってしまったあの女性(そういうトラブルは多そうな親父な気はするが…)







【「カラマーゾフの兄弟」の結末は?】
真犯人は、原作の通り末松です。
動機は恐らく自分の出生に恨みを持っていたこと。
そして、自分の心酔する勲が黒澤の血を恐れているのを知っていた末松は、勲が「穢れた血はこの手で断ち切らなければならない。それが私の宿命」と書いていたのを読み、黒澤の血が流れている自身が勲になり替わって文蔵を殺すことにしたのでしょう(自分のような文蔵の被害者をもう出したくない気持ちもあったのかな)。


しかし、原作をある程度なぞってしまうと、


1.末松は自白し、その後自殺


2.文蔵殺害の動機を知り、さらに末松の死に勲は大ショック。


3.そこへ文蔵が勲の元に幻覚となってあらわれ、勲が発狂。


4.加奈子が満の手紙を出して、満が文蔵を殺した証拠にする。


5.満逮捕(ついでに杉卓妻死亡)





・・・という夢も希望もない結末になってしまいます。


「理想」と「現実」のうち、結局、「なまなましい現実」が勝ち、満と勲は文蔵の血に敗れ去ります。
涼も大ショックでしょう。


しかし、第2の小説の存在も鑑みれば、「カラマーゾフの兄弟」はそんな小説ではありません。


それに、ここまで勲、満、涼が、それぞれ懸命に「正義」や「理想」や「良心」探究してきたことを考えれば、それらが報われる結末になってくれるとアベカンは信じています。



(どの道、末松の動機と自殺で勲が発狂してしまうそうだし、満は小栗の傷害に関しては罪を免れないでしょうが・・・。)

「カラマーゾフの兄弟」8話(ぅ・ω・)ぅ

【ミステリー的要点整理】
1.凶器に使われた聖像から、満の指紋が検出(第1話でその聖像に触れたのを見ているのは、勲・涼・末松の3人)


2.さらにその満の指紋の上から手袋をはめた手で触った痕跡がある。


3.末松が事件直前に食べたサンドイッチからトリカブトの毒素が検出。トリカブトは黒澤邸の庭に長年植えられていたもの。


4.末松がサンドイッチをつくってから食べるまで、サンドイッチは台所にあった。食べたのは3時ごろだが、つくった時間帯は劇中で語られず(小栗の感じだとお昼時?)


これを覚えておきましょう。



【満と勲と加奈子】
●満と加奈子
予想通り、加奈子をかばい、汚職に関わった加奈子の父の写真を渡さなかった満。よかった、よかった。
それがふたりが付き合いだしたきっかけでした。


しかし、「(父親を守ろうと自分の体を売ろうとした加奈子を見てたら)自分が恥ずかしくなった」なんてかっこいいこといってたものの、結局は久留美についていっちゃった満なのでした(


それにしても、意固地になって「満のことは自分が一番わかっている」という加奈子に、久留美のことをばらす入江の表情がやばい(笑)



●勲と加奈子
で、入江から上の話を聞かされた加奈子は勲に泣きつく。このふたりのなかもだんだん縮まってきました。



【過去と未来】
●勲、満の担当弁護士に
涼に「満のために何かできることはないか。母さんの時見たくわからないまま何もできないのは嫌だ」という言葉や、墓参りに訪れた際にこみあげてきた後悔の念などが元になり、勲は満の担当弁護士になることを決意します。
これまでにみたことないぐらいに顔が晴れやかです(笑)


●勲、ついに発狂
さて、そんな勲ですが、あっという間に絶望のドン底に叩き落とされました。


このドラマ、こういう一気につきおとすの多いな・・・。


満は、自分が凶器の聖像に触っていたことを目撃しているのは勲と涼だけであり、また、涼が自分を嵌めようとするはずがないという判断から、勲に疑いの目を向けていました。
けっこうひどいです( つうか、お兄さん!もうひとりいるよ!もうひとりいるって!


さらに、
「自分が文蔵殺しで逮捕されたとすれば、一番得するのは勲」
「勲は内心軽蔑にしていた自分に加奈子を取られたことで、自分を恨んでいた」、
「自分以上に文蔵を恨んでいたのは勲。従順にしていたが、内心はずっと文蔵に対する憎悪を抱いていた」

など、勲が自分を嵌める動機が十分にあることを
3つめだけど、満は勲が小説を書いていることは知ってましたが(第1話)、そういう内容だってことまでも知ってたのかな。


さすがにブチキレた勲は、「何もできないくせにわかったようなことをいうんじゃない!お前みたいな能なしに言われたくないんだよ!」と反撃しますが、満を黙らせるどころか逆に「おまえ親父にそっくりだな」ととどめの一撃をかまされてしまい、完全に気が動転してしまったのか警察署から逃げるように走りさってしまいます。
あんな挙動不審な男がよく署内で取り押さえられなかったと思います。


それにしても、


「(相続の話をしつつ)一番得するのは勲」だの


父親にそっくり」だの


今回の満は、まるでスメルジャコフのようなセリフを吐きますね。
見事に勲の精神のバランスをブチ壊すのに一役買ってくれました。



みての通り「立ち止まっていられない」「未来のことを考える」と入江や涼に語った勲でしたが、その実、文蔵の血に縛られ、未来を向けないでいるのは勲本人でした。



家に逃げ帰った勲の耳に、死んだはずの文蔵の声が聞こえます。
悪魔が見えたイワン、もとい、悪魔のごとき父親の声が聞こえてしまった勲。


文蔵が勲に話すことはおおまかに「勲自身が小説に書き記した文蔵への殺意」と、「文蔵の血が流れていること」の2点。


文蔵が勲の小説の中身を知っているはずはないので、この文蔵の声は幽霊などではなく、勲の幻聴と考えられます。


勲は今まで、”積み重ねに積み重ねられた文蔵への殺意”と“黒澤の血が自身に流れていることへの恐怖”で狂いそうな精神を小説を書くなどして、うまく抑えてきました。


それが、満に自身の胸中をずばずば言い当てられたことで、今まで保っていたその精神のバランスが崩れてしまったのでしょう。
それが幻聴となって現れました。




完全に精神に異常をきたしてしまった勲、
カラマーゾフの兄弟」の終わりが近づいてきました。



【次回予告】
大注目は、涼と久留美、そして、久留美と加奈子の接触
涼が久留美を「素晴らしい姉さん」と読んだり、、加奈子が久留美に「あれは虎よ!」とかいったりするんでしょうか。(まさか満は加奈子と付き合うようになった経緯を久留美に話したりはしてないだろうが…)


また、気になるのは勲が涼に「俺はやったとは思わないのか?」と聴くシーン。
涼の「父さんを殺したのはあなたじゃない!」が炸裂するでしょうか?


P.S.「バカリーズムの兄弟」の入江の表情もやばい(笑)

「カラマーゾフの兄弟」第7話(ぅ・ω・)ぅ

原作通り、ドミートリー満が容疑者に。



【涼の守りたいもの、そして、現実】
●涼「間違ったことをしているかもしれない。でも、守らなきゃいけないものがある。」

父親の部屋に忍び込み、杉卓工務店の訴訟に使う資料をパクる涼。そして、黒澤地所に火をつけようとしてた一郎を偶然発見します。
ところで警備員なんていたんですか、この家( 涼はやすやすと泥棒働けましたし、文蔵も何ものかにぶち殺されましたけど、こいつはゴミ捨て場の見回りしかしないんでしょうか(


涼は訴訟資料を焼却。これで杉卓工務店が訴えられることはなくなりました。勲は多分パソコンにデータを保存してるでしょうけど。


この件を黙秘していたために事件当時にアリバイがあったことを証明できなかった涼ですが、一郎から話を聞いた杉山の証言によって釈放されました。


しかし、「涼が訴訟資料の処分したことを警察に証言する=杉山は自身が違法建築に認める」ことになります。
相手を助けたつもりが、こっちが助けてもらった上に相手の立場を悪くしてしまった涼。


それだからか杉山と会話する涼を見る入江の表情がめっちゃ怖いです(笑)


胸中には、先日勲が涼に行ったような「現実」のことがあるのでしょう。
「あんた、そんな顔してるけど、これから先その親子がどうなるか考えてるの?」と。



杉山工務店は倒産でしょう。従業員は路頭に迷いますし、お母さんの手術代にも影響が出るでしょう。ひとり抜け駆けして警察に違法を訴えた杉山への町内での風あたりも強くなるでしょう。
勲も言っていたように黒澤地所と取引のある経営者達とそこの従業員はどうするのか?


涼の行動が、現実の結果としてこれらを引き起こしてしまいます。
これらの結果と涼はどう向き合っていくのか。そんな原作にはない展開も来週からの注目ポイントです。


「(違法行為を隠し続けたら)人間としてダメになる。(だから会社が倒産しても頑張りつづける)」という杉山の姿は、涼の言う「この世の希望」になるのでしょうか?



でも、文蔵さんの財産を涼が継いだらちょっとは解決しそうな気がするのは内緒です(ぇ



【満、逮捕】
文蔵の元に乗り込んだ満。
満は文蔵に久留美と別れてくれるよう懇願しますが、もちろん文蔵が承諾するはずありません。逆に文蔵の「久留美と結婚する」という言葉を引き金に文蔵に殴りかかります。
止めに入った小栗をもみ合ううちに階段から突き落としてしまい、小栗を殺してしまったと勘違いしてその場から逃げ出します。


逃げた先で会った久留美。誰も知らないところからゼロからやり直そう、というなぜかOKする久留美
留美がなんだか急に満に近づいてきました。別に文蔵から金をもらっているわけでもない上、満も無一文な現在、久留美が満を騙す必然性は薄そうです。
ここまでのやりとりのなかから満に久留美の心を開き始めるものものがあったのでしょうか? 「一瞬でも愛した瞬間があった」としたらどこでしょうか?


しかし、残念ながら、グルーシェニカと逃亡とは行かず、モークロエでムシャロヴィチに会うまでもなく満は入江に見つかって警察署へ。



今までの1〜6話のような回想みたいなこともありつつ、文蔵の爪の先の皮膚が決め手となり、満は逮捕。
逮捕状をつきつけるときの入江の顔がやばいです。


ところで、文蔵は殺してませんが、小栗の傷害事件もあって、どの道先行きの暗い満。過失であることは立証できるでしょうか。




【勲】
一度駅まで行ったのに烏目町に引き返した勲がどこにいっていたかといえば、母親の墓参りでした。
ホントかよ。
でも、来週その回想シーンがありげです。


勲と話すときの入江の顔がいつにもましてやばいです。というか今日の入江の顔のこわさははんぱないです。




【今週の真犯人・末松】
「町の人もみんないってます」ってあんたさっき病院から戻ったんじゃないの?いつ町の人の話なんか聞いたの?けっこう時間あったの?
「文蔵に殺意があったのは満だけじゃない」とわざわざそんなの言わなきゃいいのに。



【次回予告】
ついに久留美と加奈子、グルーシェニカとカテリーナが接触です。勲と加奈子、イワンとカテリーナの距離も近づくようです。


しかし、一番の見どころは、留置所で勲が満を怒鳴りつけ、「お前、親父にそっくりだな」と言われるとこでしょうか。


「あなたの手から自由になりましたよ」・・・文蔵の死の晩、そうつぶやいた勲だが、しかし、彼には確かに黒澤の血が流れている…!




P.S.文蔵の死を悲しんでくれてるのは、わかる範囲では小栗だけでした(