「カラマーゾフの兄弟」第10話(ぅ・ω・)ぅ

ついに真犯人が判明


・・・というか原作を知っている人ならだれでもわかってたと思うしこのブログで何度も言及したけど、犯人は末松でしたね。


今回、残り15分弱の緊張感はやばいです。


【満と加奈子】
正式に別れを告げにきた加奈子。
今まで思っていたことを吐露し合う二人。こんな事態になってようやく本音で話せるようになったようです。
さらに加奈子と勲とくっつくように暗にうながす満。


これで満・勲・加奈子間の恋愛模様もなんだか解決です。


ところで、ドアの向こうで聴いている警官は恥ずかしくて仕方ないと思います




【兄・満】
満はあの事件の日、文蔵を殴るつもりはなかったが、文蔵に「留美と結婚するか。さびしい女ほど使い勝手がいいからな」と言われてキレてしまったと勲に伝えます。


留美を詩織のように文蔵に利用されたくなかった・・・としたら、実は3兄弟の中で満だけが文蔵が詩織にしていたことを知っていたことになります。
これは意外な事実です。そのことを勲と涼に話さなかったのは、満なりの気づかいだったのでしょうか。



【暴かれる真犯人】
●母親「リサ」
もう誰から名前をもじられてるか一目瞭然な末松の母親「リサ」。


何かの間違いから文蔵の子どもを身ごもってしまい、文蔵に金を要求するも聞いてくれる相手ではな、リサは無下に棄てられます。
これを見た詩織は、「お腹の子供に罪はないでしょう」とリサとお腹の子の命を救います。
リサはその後すぐになくなってしまい、その子は施設に預けられることとなったそうな。



●名探偵・涼
・・・そんな話を詩織の墓参りに来ていた丸谷から聞き出すと、涼はその子どもの行方を探し回り始めます。
勲が「全てが終わってから一緒に探そう」というにも関わらず、自分ひとりで探しに出ます。「既にその人物が犯人ではないか」という考えがあったのでしょうか。


その子どもの生まれた病院、預けられた施設をあたり、ついに中学生までその子と一緒の施設にいたという男性にたどり着きます。
多分これに要した時間は3日くらいです。早すぎ(笑)


子どもの名前は「ササキ ジュンヤ」というそうです。


男性いわく、その子がいつも言っていた言葉は、「自分を捨てた親を恨んでる」。
男性の持っていた写真に写っていた「ササキ ジュンヤ」こそ、学生服姿に若干の無理のある末松その人でした。(「末松」は偽名なのか…)



●入江ちゃんポーン
末松の写真を手に警察署へ向かう涼。
お前そんなに急いでるなら徒歩で行くなよ!タクシー使えよ!あの屋敷今修羅場なんだよ!


写真を見た入江ちゃんは、血相を変えて黒澤邸に急行。
入江といつも行動を共にしている刑事に「宮島」という誰がモデルなのかイマイチわからない名前があったというどーでもいい情報がおまけについてきました。


てゆーかお前ら3人揃ってとろとろ歩いていないで走ってください。マジでお願いします。あの屋敷今修羅場なんです



●電話
満が書いたノートに、「あの晩久留美が黒澤邸に来ると聴いたので」という記述をみつける勲。
しかし、先日、勲は久留美本人から「あの晩は何もすることがなかったから…」と聴いています。


ふたりの供述の「ほこ×たて」を見つけた勲。


誰がそんなことを満に!?


そりゃあの人でしょうと。


自宅目指して駆けだす満。今回は急いでいても自分の足以外の移動手段を使わない奴ばっかりです。
BGMの22-20s「devil in me」が雰囲気にマッチしててものすごくかっこいいです。



●真犯人・末松
家に駆けつけた勲にロシアンティーを淹れる末松。
さくらんぼのジャムが手に入った」で大喜びしてしまいました(


紅茶を入れながら勲に満から受けた電話のことを聞かれているときの微笑が絶妙に怖いです。


ここで、末松が勲に語っているか、末松自身の頭の中なのかわからないですが、回想シーン。
リサが「ササキジュンヤ」こと末松の母親なのは前述のとおりです。
リサの残した手帳を元に自分の父である黒澤文蔵にたどり着き、黒澤邸を訪ねてきてきた中学生時代の末松(このとき勲と涼を見て、自分に兄弟がいることを知ったようです)。


末松は自分が文蔵の息子であることを告げますが、文蔵は歯牙にもかけず小銭を投げつけてその場を去ります。母親同様のひどい扱われ用です。
このときでしょう、末松が文蔵に殺意を抱いたのは。そして、末松は料理人となって黒澤家に入りこむ計画を立てたのでしょうね。



文蔵はこのことを覚えていないで末松を雇ったのかというと、あの文蔵のことですから出来事は覚えていても顔は覚えていなかったでしょう。帽子のせいで顔も見にくかったでしょうし。


「僕にだけは聞こえていたんですよ・・・あなたの心の叫びが……。全て、あなたのためにやったんです…! 勲兄さん・・・」

は、ちょっとあの駄作漫画「漫画で読む カラマーゾフの兄弟」を思い出してしまいました(ぅ;^ ^)ぅ



末松の動機は、やはり自分の出生に対する恨みを持っていたこと。
そして、自分の尊敬する勲が、自分同様文蔵に底知れない殺意を持っており、それを小説にしたためていたことを知ったからでしょう。勲を尊敬するようになったのが先か、殺意を知ったために尊敬するようになったのかの順番はわかりませんが。
ともかく、勲が「穢れた血はこの手で断ち切らなければならない。それが私の宿命」など書いていたことが、末松が勲になり替わって文蔵を殺すことの後押しをしたのは間違いありません。



【次回予告】
ついに最終回。
入江と涼が駆け付けた時には、勲が発狂し、末松が自殺しているというシナリオが最悪だなとは思いましたが、次回予告を見る限りその心配はなさそうです。


ただ、連行されたはいいが留置所で自殺されてしまったときが最悪です。
もう末松からの自供がひきだせない以上、末松がやったという物的証拠がなく裁判での末松が犯人であることを立証するのは難しそうです。
勲だけが末松の自白を聞いているのはですが、やはりその自白があったことを立証するものはありません(弁護人と証人が同一の人物と言うのはあり得るかな・・・?)


やはりこのまま満は有罪になってしまいそうです。


予告で勲が「検察を止められなかった」と嘆いていましたが、これは末松の自殺のせいで末松から何も引き出せなかったからではないでしょうか。



一方、末松が自殺しなかった場合、満の裁判の結果は、「文蔵殺しについては無罪、小栗への傷害については有罪となるが、故意ではなかったため執行猶予付きの」となるのではないかと思います。


末松への救いですが、これはまず末松の殺意について勲が共感を覚えていることと、・・・あと、涼がまたちょっと頑張ってくれる気がします。



ドラマ「カラマーゾフの兄弟」どんな結末が待っているのでしょうか。




追記:撮りためてたこのドラマ、この10話だけ間違えて消しちゃって泣きそう(((