「カラマーゾフの兄弟」第３話(ぅ・ω・)ぅ
いやぁ、いろいろなものでいっぱいいっぱいです（
前回の勲回で「このまま原作とはかけ離れた独自の展開になっていくのかなぁ・・・」なんて思っていましたが、今回、いい意味で予想を覆されました。圧倒的です。このドラマ、いよいよ目が離せなくなってきました。
まずは刑事の取り調べから判明する新事実が、「第一発見者は涼」(原作ではアリョーシャではなくこのドラマには登場しないマルファ)、「階段のとこに小栗さん（ドラマ版グリゴーリー）」の２点。
事件現場の近くにちゃんとグリゴーリーが倒れてくれています(笑)！
一気に満が小栗を殴りつけた疑惑が浮上します。原作のフョードル殺害事件に絡むファクターが残っていた！良かった！(笑)
ここについては３話ではこれ以上の言及はありませんでしたが、これはちゃんと覚えておきましょう(笑)
原作につながるといえば、あきらかになったドミートリーとカテリーナ、もとい満と加奈子の関係。
満が不正取引の現場の写真を抑えようとしていた市長とは、なんとまぁ加奈子の父親。３話の予告を読んだ時点ではここに頭が繋がってなかった(笑)
口止めする金がなく、体を売って父親を守ろうとした加奈子だけど……原作で何も言わずにカテリーナにちゃんと金を渡したドミートリーよろしく、満はあそこは加奈子と寝ないで、きっと無償で写真を返してあげたんでしょう（そのやばそうな仕事の後始末をどうつけたのかは気になるが）。
それが加奈子が満と付き合いだした理由かな。
さてはて、３話のクライマックスは、満が久留美の罠に嵌ってしまう場面、そして、その罠を仕掛けるように久留美を満にけしかけた文蔵の卑劣ぶりが明らかになる場面。
原作ではフョードルがグルーシェニカを使ってドミートリーを嵌めようとする計画は実現されませんでしたが、こっちでは実現されてしまいました( このドラマではドミートリーがスネリギョフを凹らない以上、そうなっちゃうんだけど・・・。
吉田鋼太郎さんの文蔵、回を追うごとに益々その非道さが増していきまする(( 今回が満の回とはいえ、ほんとに驚くくらい。
借金に困る満をより一層泥沼に陥れるために(！)罠を仕掛け、そして、その罠に嵌った満を大笑いで喜ぶこの卑劣ぶりです。
「お前のその顔が観たかったんだ―！！！！！」には、テレビの前で茫然としてしまった。
吉田鋼太郎さん、俺の嫌いな母方の叔父にどことなく顔が似ているのもあって、ますます嫌いになりそうだ・・・(笑) 汚いデブじゃないだけまだいいけど・・・（
それにしても３兄弟が酒を飲むとこ（満が詩織を思い出して涼に語るとこは名シーンです）や、満が勲に子どもの頃の約束を話すとこなど、ちょっと心温まるシーンがあっただけに、このシーンがもたらす落差がやばい。
…泣くな、満、原作通りにいけばこの後久留美が君の側についてくれるさ・・・・（まあ原作通りに行ったら、満は無実の罪で有罪判決をくらってしまうわけだが……）
…つか、ドミートリー、ドラマだとマジでしょうもない男の役になっちゃったな・・・満が不憫すぎてこっちまで泣きそうだ・・・。
それにしても刑事のキャラが半端ない(笑) こいつ反則だろ(笑) ドミートリーの取り調べをしたミハイル・マカーロフははたしてこんな男ではなかった（
文蔵が回想シーン最大の強烈さをもつ男ですが、この刑事は「現在進行形の時間における文蔵」とも言えるこれまた強烈なキャラで３兄弟を追いつめます。
こいつはきっとこのドラマの最後あたりに死ぬな（ぇ
ところで刑事の言っていた証拠ってなんだろう？原作にそれにつながるモチーフってあったけかな？
４話は、予想通りついに涼の回。
まだいまひとつ影の薄い、そして、文蔵への殺意とは程遠いとこにいるように思える涼に、ついにスポットが当たります。
４話の予告で気になるのが、最後に涼が泣いていたシーン。
原作でアリョーシャが泣くシーンと言えば、ゾシマ長老がなくなったシーンであるが、こちらでもゾシマこと園田教授は病気でぽっくり逝ってしまうようである・・・なんだかゾシマ本人に比べて登場シーンが少ない分存在感ないな・・・。
父親が死んでも泣けないけど、恩師が死んだら泣ける。この対比に注目です。
P.S.ふと思ったことなのだが、文蔵と久留美が満を陥れるシーンは、金のことでうるさいドミートリーを牢屋に厄介払いするためにフョードルがグルーシェニカとぐるになっていた関係に加え、ドミートリーがサムソーノフにそそのかされて、リャガーヴィのところに行く場面とミックスされているだろうか？
ドミートリーをこけにしてやろうと悪意を持ってリャガーヴィを紹介したクジマ・サムソーノフ。
満を陥れてやろうと画策する文蔵と、実際に満に佐伯という男を紹介した久留美のふたりにサムソーノフの影を見るのは少し原作とドラマを結びつけようとしすぎだろうか？
