カラマーゾフの兄弟がドラマ化

市原隼人で「カラマーゾフの兄弟」を連ドラ化…フジ(読売オンライン)

ドラマ『カラマーゾフの兄弟』フジテレビ公式サイト


フジテレビ連ドラ主演は『WATER BOYS 2』以来の市原隼人が挑む超心理ミステリー!!『カラマーゾフの兄弟』(番組・イベント最新情報「とれたてフジテレビ」)


これはびっくりなドラマ化。この作品のテーマが現代社会にも通じていて、そこに共感を得られると踏んだからかな?

登場人物詳細(上記「とれたてフジテレビ」より)
●黒澤勲(くろさわ・いさお=26) 市原隼人(イワン・カラマーゾフ)
黒澤家の次男。
黒澤文蔵(※フョードル・カラマーゾフ)の二番目の妻・詩織(※ソフィヤ)の第一子。一流大学の法学部・法科大学院を卒業し、司法試験にストレートで合格。今年から法律事務所で働いている。一方で、小説の執筆を趣味としており、「人間は生来、悪であり、罪の意識を持たなければ、すべて許されるのでは?」というセンセーショナルな内容の作品を出したことがある。日ごろからサイコな小説を書くことで、精神的なバランスを保っているところがある。理知的で理詰め、感傷を嫌うクールなニヒリスト。無機質で非人間的にすら見える態度や表情も、傷つきたくない繊細さゆえの防御であり、その心根は優しく、壊れやすい。極端な物言いゆえに高慢な男ととらえられがちだが、実際はむしろ控えめな男である。「世の中は悪だ。人間は悪だ」と彼が訴えるのは、心の奥底でこの不条理な世の中が良くなることを信じ、悩んでいるからだ。左肩の肩こりがひどいのだが、それは精神的ストレスに起因している。兄・満の恋人で大学の同級生だった加奈子(※カテリーナ)にひそかに思いを寄せているのだが、気持ちを認めていない。悲恋の屈辱に無意識に耐えている。だがその思いにあらためて気付かされたとき、兄・満に対して、そして自分自身に対して激しい嫌悪を覚える。また、自分の気持ちを知りながら、自分を頼ってくる加奈子に対しても激しい怒りが湧き起こる。父親には激しい嫌悪を抱いているのを自覚している。生理的な嫌悪といってもよい。今回の帰郷を期に、父親からビジネスを頼まれる。そして強く思い知ることになる。一度は父親から逃れるために東京へ巣立ったはずが、いまだその精神的呪縛から解き放されてないことを……。


●黒澤満(くろさわ・みつる=29) 斎藤工(※ドミートリー)
黒澤家の長男。
黒澤の初婚の妻・梓(※アデライーダ)の子。失業中で、ヒモのような生活をしながら遊び歩いている単純かついい加減、さらには夢見がちな性格で、そのため周囲に迷惑をかけることも多いが、独特のチャーミングさがあり、憎めない。感性豊かでロマンチストな一面もある。常に女に困らず、アグレッシブ。一種の男気があり、彼なりの自負もある。中学を出ると同時に家を出て、バーテンなどの職を転々とした。子育てを放棄した父親に対しては、今も忸怩たる思いを抱いており、まったく通じ合うところがない。借金を抱えており、父親に遺産の生前贈与を求め、それがかなったら黒澤家との縁を切ろうと考えている。そんな中、久留美(※グルーシェニカ)という妖艶な女性に引かれ、恋に落ちてしまう。加奈子という恋人がいながら……。だが、その久留美が、父親の差し金で近付いてきたとはつゆとも知らない……。


●黒澤涼(くろさわ・りょう=22) 林遣都(※アリョーシャ)
黒澤家の三男。
黒澤文蔵の二番目の妻・詩織の第二子である。医科大学4回生。大学は黒澤家からバスと電車を合わせて30分ほどのところにある地方都市に位置し、隣接する大学寮で暮らしている。正しいこと、良心に従うことを信条とする理想主義者である。それは、見方によっては「臭いものに蓋をしている」とも言えるし、ある種の精神的潔癖症とも捉えられなくもない。人の話を聞くのがうまく、心根が優しく、周囲の人からの信頼が厚い。そのため、何かと人の相談相手になりやすい。幼いころは父親・文蔵にネグレクトされていたが、現在は、兄弟の中で唯一可愛がられており、実家に帰ると世話や介護などもしている。父親に対して愛情を持とうとは努めるものの、父親の悪行をまざまざと目の当たりにするにつれ、葛藤していく。そして、「正義を貫くためにすべきこと」をあらためて考え始める……
(強調、原作登場人物とのリンクはアベカンのつけたもの)


3人の紹介文には、原作の3兄弟の片鱗を観ることができると思います。
ここだけ読むと物語を現代日本社会版にアレンジしながら、原作の各登場人物像をある程度忠実に再現しようとしていると思っていいのかな。(激情型で屈強なドミートリーに対して、満からは優男な雰囲気が漂うのが気がかりではあるのだけれど…)
キリスト教的な要素は省いて、サスペンスや社会への問題提起の要素の強いドラマになるような気はします。


ところで気になる記述。

物語の骨格は、“父殺し”という究極の罪。容疑をかけられたのは、血のつながった息子たち。ミステリーの鍵は、追いつめられ変容していく彼らの心の機微であり、哲学であり、せめぎあうギリギリの会話である。

「息子たち」ってことは3人とも父殺しの容疑者になるってことなのかな? 原作だとドミートリーだけだけども…。
ついでにスメルジャコフは誰だろう。
(仮にだが)出てこなかったら拍子抜けであるが(




「『カラマーゾフの兄弟』を現代に置き換えて再現したら……」これは原作を読んだ誰もが空想してしまうものではないでしょうか。
話題性だけで終わってしまうのか、それとも「カラマーゾフ」の世界をしっかり表現してくれるのか。期待したいところです(ぅ・ω・)ぅ


P.S.
スメルジャコフはスパイダーオルフェノクこと綾野剛、フョードルは伊武雅刀さんか津川正彦さんあたりだと味がありそう。
グルーシェニカとカテリーナは「今売出し中のかわいいけど演技へたくそ」な女優さんじゃなくて、しっかり演じられる人にやってほしい。宮崎あおいだとちょっとかわいすぎる。
嫌みでスキャンダル好きな出世欲の強い“医学生版・ラキーチン”がどんなやつかもひそかに楽しみである。