坂口恭平「新政府展-過去編-」(ワタリウム美術館)

ツイッターで告知されていて、是非行ってみたかった美術展(ぅ・ω・)ぅ
坂口恭平 新政府展-過去編-だ(ぅ・∀・)ぅ


受付でパスポートを受け取った(ぅ・`ω・)ぅ
「入国ありがとうございます」と言われて、めちゃくちゃテンションが上がった(ぅ°∀°)ぅ
俺は今新政府に一歩足を踏み入れた!(ぅ・∀・)ぅ



2階は、坂口恭平のルーツというか、過去に彼がたどってきた道のコーナー。
貯水タンクや原付の荷台の家で寝泊まりしていた(何を言っているのかわからないやつは今すぐワタリウム美術館へいけ!)頃の坂口恭平の映画の上映。
彼の著作に登場する「鈴木さん」、「多摩川のロビンソンクルーソー」さんがブリコラージュで作った路上生活(と呼ぶにはあまりに素敵な)の家を書いた壁の絵。
彼がジャックアドラーとの「交易」に用いたような緻密なドローイングの数々。人間の頭を建物のドローイングで描いているのは、「(自分の頭から生み出す)発想次第で『家』『都市』は無限に広がる」ってことなのかな?
なによりもモバイルハウスの展示(中をのぞいたらめっちゃ楽しかった)。折り畳み式のベッドに、車のバッテリーの電源、モバイルハウスがモバイルハウスであるがための下に4つつけられた車輪。それにはしごで行ける2階までついててとっても快適なつくり。これに住めたら楽しそうだ。


また、2階にあった、勉強机の長い引出しに布団を挟んで作った「巣」を観た時にはちょっとテンションが上がった。俺も小学生の頃同じことやったよ!(笑)
でも、椅子を机にするとこに俺はたどりつけなかった(笑) さすが坂口恭平だ(笑) 言い訳をすると俺の勉強机の椅子は回転してしまうからテーブルにはしにくかったのだけど。


彼の著作「独立国家のつくりかた」を片手に、「これがあの○○か!」と夢中になって観た。
12Vバッテリーを主に電源にした「鈴木さん」の生活、自分の糞尿で多摩川に畑をつくって自給自足の生活をしている「多摩川のロビンソンクルーソー」の生活を見ていくと、人間の暮らしの多様性、自分の頭を働かせたり、少し視点切り替えるだけで広がる「住まい」の可能性を垣間見えたようですごくおもしろかった。


外国人も観に来ていた。ロビンソン長明の河川敷の家の絵を観て「Crazy!(笑)」って笑っていた(笑)



3階は、坂口恭平が過去に書いた絵やスケッチの紹介。3階は全て紙に書かれた絵。
夢日記」(自分の観た夢を絵に書いたもの)の展示。彼独特のユニークな感性を楽しむことができた。ちょっとコメントしづらい絵もあったけど(ぅ;^ ^)ぅ
楽しそうに笑いながら絵を観る夫婦が印象的だった。



4階は、彼が今つくっている、そして、これからつくっていくもののコーナー
今の坂口恭平政見放送動画you tubeでもみれるやつ)、彼の著作の紹介、「モバイルハウス村」の模型、そして、壁一面に書かれた彼が新政府を作るまでの「思想地図」。
「モバイルハウス村」はうまく想像できないけど、実現したら楽しいだろうな。


「思想地図」は、彼が『独立国家のつくりかた』で具体的に文章にしたものの原型のようなものが書かれてた。

生理的におかしいという感覚は大事にしよう。今までの凝り固まった観方を変えよう、レイヤーを駆使しよう。
生きていくために使えるものはあらゆる手段を尽くそう。

そこから出発して、彼は今新政府の総理大臣になっているのだ。



すごく刺激的だった。俺も行動したい。今の日本に巣食っている醜い同調圧力や邪魔な社会通念、や日本を覆っている閉塞感をぶちやぶって新しい世界を開きたい。

そして、「未来編」も是非行きたいです。

独立国家のつくりかた (講談社現代新書)

独立国家のつくりかた (講談社現代新書)